坪内師匠の新刊+真珠夫人ゲット(2)

気をよくしたので、ついでにもう一軒、郊外型チェーンの書店にも久しぶりに寄ってみた。
総合・文芸雑誌のコーナーを見ると、「諸君」と「論座」があったので、ついつい購入。どちらも、坪内師匠の連載がある雑誌で、普段は買わないのだが、今日は特別(って、どんな特別なんだか)。
文芸書の棚は、それほど興味を惹くものはなく、文庫の棚に移動すると、先週の週刊文春「文庫本を狙え」のお題となっていた、大西巨人神聖喜劇』(光文社文庫)があったので、購入決定。で、隣の棚前の平台を見ると、新潮文庫の新刊にも『真珠夫人』(上)(下)があるではないか! 「どういうこと?」と思いつつ、解説は誰かと見てみると、豊崎由美さんだった。
こちらも心引かれるが、すでに文春文庫版を買ってしまったので見送り。
ことのついでに、ずーっと気になりながら購入していなかったアミューズ編「神田神保町古書街ガイド」(毎日新聞社)も購入することにした。今週日曜日に、所用で御茶ノ水まで行くので、古書店はお休みのところが多いのは承知の上で、ちょっと神保町を散歩するための予習をしておこうというわけだ。

帰宅して、ポストを見ると、ネット古書店「K書林」から、注文してあった種村季弘さんの『書物漫遊記』と『食物漫遊記』(ともにちくま文庫)が届いていた。

夕食の支度をし始めたら、窓の外がビカビカ光るので、「アレ?」っと思って見てみたら、雷だ。稲光と音の間隔がかなり開いているので、まだまだ遠い。だが、夕立ちらしい夕立ちは、今年初めてかもしれない。これで、少しは涼しくなってくれると、嬉しい。
そんなことを思いながら、買ってきた文春文庫の『真珠夫人』の巻末をチェックすると、文庫編集部からの注がついていた。
新聞連載当時の時代背景を鑑みて、人権問題などに抵触しそうな表現もあるが、敢えてそのままにしたこと、旧仮名を新仮名に改めたこと、難解な感じにはルビをつけたり開いたりしたこと、のお断りだ。新潮文庫版はどうなっているのだろう?と気になるが、当然手元にはないので、明日にでも確認してみよう。
ちなみに、カバーは文春文庫版は蕗谷虹児の装画・斉藤深雪の装丁で、帯に東海テレビのドラマのスチール写真が使われている。新潮文庫版は、カバーは女優さんのポートレイト(モデル出身で、最近はドラマでも見かける方だが、お名前失念)だった。
それにしても、昼メロ恐るべし!である。