読んでから見るか、見てから読むか

朝晩は、昨日までの暑さがうそのような、さわやかさ。
お盆休みに入ったせいか、人も車も少ない。

今夜はNHKのドラマ「新宿鮫 氷舞」第1話を見る。
やはり鮫島(舘ひろし)と晶(島谷ひとみ)が、原作のイメージと違う(晶は、毎回違うキャスティングだが、今回は特にダメ)。
映画では、真田広之が演じたこともあったが、真田広之もちょっと違った。
原作を先に読んでいると、映画にしろドラマにしろ、キャスティングがぴったり来ないことが大半だ。
わたしにとって、その最たる例が「釣りバカ日誌」。
世間では西田敏行三國連太郎コンビが定着しているが、わたしはどうしても漫画のハマちゃん・スーさんとのギャップがありすぎて、しっくり来ない。

海外の小説の場合、どうかというと、これが案外、気にならなかったりするのは、何故だろう?
さすがにローレンス・ブロックの「八百万の死にざま」をミッキー・ローク主演で、というのは見る気にもならなかったが、トム・クランシーの”ライアン”ものなど、ハリソン・フォード主演でも、すんなり見ることができた。

このところ、映画館に足を運ぶ機会がめっきり減っているせいもあるが、「模倣犯」は、結局見ていない。
そういえば、「ホワイトアウト」(真保裕一さん原作)も見ていないし、「マークスの山」(高村薫さん原作)も見ていない。
「マークス」は、見る前にいろいろと周囲の評価を聞いてしまったので、劇場で見る気持ちになれなくて、未だレンタル・ビデオでも見ていないのだが。

原作ものの映画やドラマは、読んでから見るか、見てから読むか。
原作が好きな作家の、しかもまだ読んでいない作品だったりすると、けっこう悩ましい問題だ。