だからこの本を買うのは我慢していたのに・・・

今日は、暑さがちょっとぶり返してきた感じだった。
お盆で飲食店も休業しているところが多くて、昼食難民状態。
何軒か、お盆でもやっていそうな店の見当をつけて出たのだが、そういう店は混んでいて、同じブロックをグルっと回ってほとんど振り出しに戻ったような場所のお店にやっと落ち着くことができた。
わずか、15分余りのことなのだが、倍以上の時間、歩き回っていたような気になってしまう。
途中ですれ違った知人の一行と結局同じ店に辿り着いていて、お互い苦笑い。

うろうろしている途中で、上半身はビキニの水着、下半身はジーンズという超過激な服装の女性とすれ違い、一同、目が点になる。年の頃は20代後半くらいだったろうか? 服装の方に目をとられて、年格好はいま一つよくわからなかった。
「いくら暑いとはいえ、あの恰好でオフィスに座ってられたら、訪ねて行った方は、ひっくり返っちゃうよな」と同行の男性が、ほとんど呆れて言っていた。

昨日購入した、中野翠さんの『あやしい本棚』に夕べから手を付けてしまった。これまでのところ、どちらかというと、見落としてしまっていた本、パスしていた本が多い。それにしても、中野さんの嗅覚の鋭さは、どうだろう? ここまでの境地にはとうてい達することはできないかもしれないが、本好きとしては、少しでも近付きたいものだ。

たとえば、竹熊健太郎編著『篦棒な人々』(太田出版)。4人の”ベラボー”な人々へのインタビューをまとめた本だ。「骨まで愛して」というヒット曲を作った川内康範モハメド・アリオリバー君の来日を仕掛けたプロモーターの康芳夫芸能雑誌少年雑誌・ポルノ雑誌などで活躍した挿絵画家の石原豪人大阪万博の「全裸男」でダダカンという通称で知られていた前衛芸術家・糸井貫二という人々。このうち、川内さんと康さんはお名前となんとなくこんな人、という程度の知識はあったが、それらの人のインタビューをまとめた本があるということは、まったく知らなかった。

岡田哲著『とんかつの誕生』(講談社選書メチエ)や、黒川鍾信著『東京牛乳物語』(新潮社)などは、書店で時折目にしていて、ちょっと気になる本ではあったのだが、これまでパスしてきた。しかし、中野さんの手にかかると非常に面白そうで、読んでみたくなる。