新本格もなかなか楽しい

昼間はいい天気でも、夜になると冷え込みが厳しい。
仕事で遅くなったので、今夜は外食。

有栖川有栖さんの『46番目の密室』(講談社文庫)読了。
有栖川さんは、てっきり女性だと思い込んでいたが、作品を読んでみると、男性であるらしい。いわゆる”新本格”の作品かと思っていたが、それとは少し違うようだ。とはいえ、いわゆる新本格の作品をそうたくさん読んだわけではないので、はっきりと言い切れる材料を、わたし自身は持っていない。しかし、勝手に抱いていた”新本格”というイメージとは、少し違う味わいがあった。

単なる密室や犯人探しの謎解きではない。密室トリックの謎解きや、犯人探しの過程での動機の設定など、結末には若干もの足りないとろこはあるが、作者が仕掛けたどんでん返しに、見事に引っかかってしまったことは、素直に認める。
最近読んだ新本格の作家の中では、綾辻行人さんの作品とともに、結構、楽しんで読むことができた。

また、有栖川さんの作品を読んでみたいと思った。