「en-taxi」を読んでみた

今日は、曇りで肌寒い”花冷え”の一日。散歩がてらに、青山墓地の桜を見に行く。陸橋の手前から桜並木を見ると、かなり咲いているようだ。これで天気が良ければ、さぞかし綺麗だろう。墓地中央のあたりには、毎年恒例の露店もすでに登場しているが、さすがに寒いせいかあまり花見客はいない。その分、見物渋滞が起きている。

出かける前に、昨日買って来た<a href=http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594603246/ref=sr_aps_b_/250-6280686-2859416>「en-taxi」</a>を読む。とりあえずは、坪内さんと福田さんがかかわっている記事のみを拾っている感じ。
ちなみに、タイトルの「en-taxi」はフランス語から来ているようだ。それにちなんで、編集同人4人(坪内・福田さんの他に、リリー・フランキー柳美里さん)が二人ずつ、見開き2ページの対談をしているのだが、その中にタクシーの車中というのもある。表紙や目次は、かなり意表をついたイイ感じなのだが、本文のレイアウトはごくごく普通の文芸雑誌調で、意外性がなくてつまらない。
連載では、坪内さんの「アメリカ」が一番。早く続きが読みたい。昨年10月に<a href=http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794965400/ref=sr_aps_b_/250-6280686-2859416>『後ろ向きで前へ進む』</a>の刊行記念トークショーのお題が「アメリカと私」だったのだが、その時のお話の内容とも被っている。
第1回は、坪内さんがアメリ現代文学との出会い、そこから影響を受けたという村上春樹との出会いがテーマ。これを読んでいると、村上春樹さんはもちろんだが、フィッツジェラルドサリンジャーを読みたくなる。

また、創刊号のご馳走なのか、野坂昭如さん×小林信彦さんの対談の司会を坪内さんがしていらっしゃる。残念ながら枚数の関係か、おそらくこのメンバーだったら、もっと面白い話があったのではないかと思えるのだが、案外ぬるい感じで終わってしまった。
今後、できれば別々に坪内さんがこのお二人の話を聞くという機会を、ぜひ設けて欲しい。

福田さん関係の記事は、まだ目を通しきれていないので、また後日ということで。ただ、連載の第1回に獅子文六「海軍」をもってくるあたりは、目次を見て思わず「ニヤっ」としてしまった(連載タイトルは「海ゆかばプチブル天皇論」。今回は第1章「ルー・リード獅子文六」(上)となっている)。