梅雨空も遠慮する?(3)

「小猿七之助」は、昨日の出来はあまりよくなかった、という意味のことを中入前におっしゃっていたが、さすがに時間が時間だったせいもあるだろうが、サラっと切り上げたのだろう。それでも深川芸者の意気地、後ろ暗い陰のある船頭、そんな登場人物の性格がよく語り分けられていたのではないだろうか。
「小猿七之助」が終わったら、9時15分過ぎ。終わってからの雑談&お知らせタイムでは、志ら乃さんの会のこととか、今後の独演会で何かやって欲しい噺は?とリクエストを聞いたり。「三人回し」とおっしゃったお客さんがいらっしゃって、あー、その噺はわたしも聞いてみたいとおもったのだが、「あれはねえ、覚えたんだけど、わけがわかんなくなっちゃうんだよね。だから、7月8月の会ではやりません」だそうだ。
その中で、「団扇は、ウーン、あれは買わないほうがいいよ。あ、まあでも記念にはなるけどね」と言われてしまった。会場に何人か団扇を持っている人がいたので、気を使ってくださったのかしら? それにしても「あれは買わないほうがいいよ」のココロはなんだろう?ちょっと気になる。

梅雨空も、談春さんに遠慮したのか、行きも帰りもほとんど傘なしでOKの一夜だった。