落語の「玄冶店」も面白い(1)

今日は「落語研究会」初体験。
番組は、
一、古今亭菊之丞「反魂香」
二、林家たい平「干物箱」
三、柳亭市馬「猫忠」
仲入り
四、五街道雲助「お富与三郎・玄冶店」
の4つ。
「猫忠」は、先日浅草演芸ホールで聞いた噺だった。

まず、お囃子が本格的で、上手いのにびっくり。でも、市馬さんのマクラによれば、前座さんが太鼓や笛を担当しているらしい。それと、めくりを変えるのに、客が席に座るのを確認してからめくるため、めくりの後ろに正座して待っているというのも、寄席ではまだ見たことがなかった。
なんか、これがホール落語会なのね!という雰囲気だ。お客も、常連券を持っている人が大半のようだ。

菊之丞さんは、もうすぐ真打ち披露興行を控えている、若手のホープらしい。先日、フジテレビの「EZTV」で、お練りの様子などが紹介されていた。ほっそりした見かけによらず、声は大きく、結構よく通るのだけれど、わたしにとっては、噺に引き込まれるというところまでは至らず。
続いて、たい平さんの「干物箱」。途中で高座の上をハエが飛びまわるというアクシデントがあったけれど、それをうまく使って笑いを取っていらした。物まねが上手いと、『高座の七人』の中で吉川潮さんが紹介していらっしゃったが、その特技が活きる演し物と言えるのでは? 機会があれば、また聞いてみたい噺家さん。
市馬さんの「猫忠」。どこがどう、と上手く言えないのだけれど、残念ながら、わたしの好みではなかった。