おもしろい楽器だ

昨日、浅草の三味線屋さんで、新しいシャリ駒を買った。ちなみに、シャリ駒の”シャリ”は仏舎利のシャリ、つまり動物の骨のことだと、師匠から前に伺った。
で、今まで使っていたのは3分2厘の駒だったのだけれど、今回、ちょっと思うところあって、3分3厘の駒に変えてみた。
駒の高さをたった1厘高くしただけで、三味線の音がこんなに変わるとは!というくらい、違う。
三味線という楽器は、ギターのようにフレットがついているわけでもないし、音の高さも唄う人や曲の内容によって変えることができる楽器なのだけれど、駒の高さ、駒を置く位置、駒の材質を変えるといったことで、音色が変わるものなんだというのを、突然体感したのだった。同じ材質・高さの駒でも、一つ一つが微妙に違うので(プレスで型抜きするわけにはいかない形状だし、一つ一つの骨は動物の骨だったり、象牙だったりするので、微妙に違うんでしょうね)、プロが道具にこだわる理由の一端を体感したかな?というところ。
ちなみに、今回のシャリ駒とわが三味線の相性は、なかなかいいと見たけれど、本当のところ、どうなんでしょうか・・・。