「立川談志と若手精鋭落語家の会」@調布グリーンホール

職場に戻らなかったのは、調布に6時45分までに到着しなければならなかったから、というのもある。当日清算でチケット予約したので、開演15分前までに来て下さいね、と。着いてみたら、キャンセルが出たとかで、思いのほか前の席で、ちょっとびっくり。開場前についてしまったので、近くのドトールで時間調整。
開場5分後くらいに行くと、例によってロビーで談春さんが「en-taxi」にサインしていらした。今回の物販は、他に談志師匠の手ぬぐいと、千社札、そしてDVDブック。DVDブックにはサインが入るということだったので、すでに「談志ひとりじめ」は持っているのに、ついフラフラと買ってしまった・・・。「DVDブックください」と前座さんに言ったら隣でサインしていた談春さんが「ア、それはいいよね」と、他のお客様に聞こえるように言って、それにつられて?購入するかどうか迷っていたらしい男性も「僕も買います」と言っていた。
今回もサインに勤しむ談春さんの写真は撮れなかった。撮る側が気恥ずかしいというのも、変な話ではあるけれど、なんとなく照れくさいもんで・・・(笑)。
番組は
一、三三「二十四孝」
二、談春「おしくら」
仲入り
三、たい平「七段目」
四、談志「青龍刀権次」

談春さん、三三さんとたい平さんの簡単な紹介がマクラ替りにして、「おしくら」に。以前に一度聞いているネタ。前に聞いた時もそうだったのだけれど、宿屋の女将さん以下、女性陣の訛りがすごくおかしい。宿に着いたところで、女将と馬子の会話でまずたっぷりと笑い、奥にいる女中に「おしの〜〜〜」と呼びかけるところで、さらに爆笑。座敷に入ってから、風呂と食事のどちらが先か、聞きに来る女中の、訛り全開のセリフが繰り返されて、そこでまた爆笑(最後に一旦調子が下がるところは、ついに何と言っているのか聞き取れず・・・)、その後に出て来た別の女中さんに「歳はいくつ?」「女の人は呼べる?」と聞くところのやりとりも、おかしくて、ずーっと笑いっぱなしだった。「百川」の百兵衛とか、「化物使い」の権助とか、訛りがキツい人で、いつも本当に爆笑させられてしまうんだよな・・・。
談志師匠は、ライブドア堀江社長のことなど話して、今日はジョークはやらないのか?と思ったら、そんなはずもなく「いくつかジョークやってから、落語に入るから」と言って、アフリカンルーレットとか、ロシアのジョークなどいくつか。途中、高座の上で転がって見せると言う、いつもにも増したサービスも。そして「今日は、珍しい話です。なんで珍しいかというと、つまらないから」と、最近お決まりの口上に続いて「青龍刀権次」に。横浜で途中までやって「あとは覚えてないから」と言っていたネタ。例によって、途中でジョークがよぎったと、いくつか折り込みながら、今日は爆裂お玉が登場したところまでで「この辺で本日はお時間となりましたので」と言って終了。でも、すぐに緞帳は下りず、ちょっとだけトークがあって、お開き。談志師匠のお辞儀って、いつでも気持ちいいお辞儀で、好きだなぁ。そのお辞儀に、自分の落語が聞きたいと思って来ているお客に対しての気持ちが表れていると思う。
三三さんの「二十四孝」も楽しかったのだけれど、細部はすでに脳みその容量が少ないため、どこかに行ってしまった(笑)。

DVD寄席 談志独り占め (講談社DVDブック)

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