「博多節」と「助六」

五木寛之さんと歌舞伎というのが、まったく結びついていなかったので、民謡について書かれた文章で、七代目團十郎と「博多節」の関係が書かれた回が出て来て、意外だった。七代目が「助六」を演じた頃、博多帯を売り出したかった博多の人が、團十郎にプレゼントしたところ、團十郎がとても気に入って、普段はもちろん、舞台衣装にも使い、友人・知人に薦め、さらに「助六」の中に、博多帯のことを、唄う下座を作らせたというのだ。わざわざ、作者の南北に頼んで、詠み込んでもらったと書いてあった。その下座唄が「博多節」の原型といわれているのだそう。
でも、五木さんは、團十郎がタイアップ料をもらっていたのではないか?と推理されている。たしかに、今でも上演される歌舞伎の演目の中にも、上林の初昔というお茶の宣伝をするものとか、いろいろあるからなぁ・・・。
とりあえず、五木さんが書いた事をそのまままとめて書いただけなので、この辺のことはきちんと調べてみるつもり。