「東京人」9月号

とりあえず、落語特集はだいたい読んでみた。長井さんが選ぶ「今が聴きどき噺家名鑑。」の若手の中に三太楼・扇辰師匠が入っていなかったのは、残念。いろいろと制約があったのでしょうねぇ。ここに取り上げられている噺家さんは、ほとんど「落語研究会」で聴ける方々。唯一、未知の噺家さんが芸協の円馬師匠。噂には聞いているのだけれど、なかなか・・・。
小沢昭一さんと北村英治さんの対談は、多分、文字数の関係でカットされたであろう中に、この10倍位面白いお話があったのでは?という気がして、残念。小沢さんの言葉遣いの美しさが、時々キラっと光っていて、素敵だ。9月のにぎわい座が楽しみ。
志の輔・三枝師匠の聞き書きは、「あー、こんな大看板の師匠でも、そんな地道な積み重ねを続けていらっしゃるんだなぁ」というお話が随所に。
そして、巻頭の若手4人の対談の中で、正蔵師匠が「負けず嫌いだから」とおっしゃっているのを読んで、やっぱり負けず嫌いは、大事だなぁと思うのだった・・・。談春師匠は、ちゃんとご自分のポジションを守ってますね(笑)。