本日のお供

近藤史恵巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳 (幻冬舎文庫)』を持って出る。日航機墜落事故の深刻なドキュメントを読んでいて、ちょっと気分転換がしたくなったので(笑)。タイトルの通り、八丁堀の定廻り同心と巴之丞という役者がかかわる、事件。この役者が色若衆をやらせたら、江戸中の女が夢中になってしまうようないい男。かたや同心はというと、見た目はかなりイケているのに、堅物すぎて近寄りがたいというご仁。この対照的な二人が、一連の事件がきっかけで、親しくなるのだけれど・・・。近藤史恵さんの作品は、現代モノでも歌舞伎を舞台にした探偵ものがあるが、どちらかというと、わたしは時代モノの方を買うなぁ・・・。
予想通り、復路の途中で読み終えてしまったので、予備で持って出た、山藤章二さんの『忘月忘日―アタクシ絵日記 (文春文庫)』を読み始める。これが、めっぽう面白い。やはり、山藤さんの見る目、切り取る感覚はスゴいなぁと、改めて思う。そして、直筆の文字が、味があっていい。活字じゃなくて、手描きの文字というのが、いいのだ。