やっぱり面白い!

そもそも、山藤さんの「某月某日 アタクシ絵日記」シリーズは、銀座の教文館でシリーズの最後の2冊を見つけて、とりあえず購入したのであった。そのきっかけは、山藤さんが立川流顧問であらせられること。もちろん、それ以前から、似顔絵を集めた『山藤章二の顔事典 (朝日文庫)』は持っていたし、「ブラックアングル」や「似顔絵塾」も機会があれば、読んでいた。ただ、「アタクシ絵日記」のを読んでみるまで、山藤さんの文章ににはあまり注意をはらっていなかった。
で、そもそも山藤さんの本を読むきっかけを作ってくださったのが、かねたくさんの「新・読前読後」(id:kanetaku)。たびたび「夕刊フジ」連載の山藤挿絵エッセイとその書籍化について書かれているのを拝読して、「あー、面白そう!」と思って、手近に見つかった藤本義一さんとの仕事『サイカクがやって来た (新潮文庫)』を手に取った。これまでの挿絵という概念とはかなり違う、主張する山藤さんのイラストと、そこに時折書かれている吹き出しの文章を読んで、山藤さんって、文章も面白いんじゃないか?と思ったのがとっかかりとなって、これまたたまたま積ん読の山の仲から『忘月忘日―アタクシ絵日記 (文春文庫)』が顔を出していて、しめしめと読み始めたのだった。
読んでみると、絵はもちろん、やはり思ったとおり、山藤さんの文章が面白い。無理に面白いことを書こうとしているんじゃないのに、そこはかとなく面白い。そして、文字を写植にせずに、手書きのままというのが、いい味になっているなぁと、すっかり「アタクシ絵日記」のファンになってしまったのだった。
2巻では、「夕刊フジ」でそれまでに組んだ13人の方々の似顔絵と作品のタイトルが出てくる回があって、まだ持っていないこのシリーズの本が何冊か。これも「ブ」で探そう。
ところで、3巻はどこにまぎれているんだろう・・・(爆)。