意外な復刊

ただいまのお供本は『笑伝 林家三平 (新潮文庫)』。新刊時に購入していながら、積ん読山脈の中にまぎれてしまっていたのを、発掘。最近、こんなんばっかりだ(笑)。
三平師匠といえば、「好きです、好きです、ヨシコさ〜ん! こっち向いて、いいじゃないの・・・」という歌と、「どーもすいません」というお馴染みのポーズ位しか記憶に残っていない。なので、落語を聴くようになって、いろんな本を読んだり、大先輩のお話を聞いたりして、三平師匠の人気とその芸風をうかがい知る程度だ。
東宝名人会のこと、父である七代目正蔵師匠のこと、前座時代の三平師匠の苦労など、いろいろ知らない話が出てくる。軽い文体で読みやすいので、どんどんページが進む感じだ。とりあえず、やっと落語協会の二つ目に昇進できたあたりまで。
ところで。はまぞうで検索したら、この本の元版は、文藝春秋から出ていたのを知って、ちょっと意外だ。でも、最近の一連の伊丹十三さんの著書復刊以外にも、文春→新潮という移籍はよくあるか・・・。なんで、文春文庫に入れなかったのかなぁ? 正蔵襲名というきっかけがあったのだから、普通に考えたら文春で復刊すればいいのに・・・。文春、大丈夫なんだろうか?