『関西赤貧古本道』

いやはや、面白くてアっという間に読了。というのも、仕事の合間に長い待ち時間があったため。お影様で、帰りはギリギリ本日中なのであった。
予想通り、読んでみたい本、読んでみたい作家、多数。たとえば、河盛好蔵藤村のパリ (新潮文庫)』。山本さんは

河盛好蔵の好奇心が読んでいるこちらにも映り、こころ動かされるのが楽しい。河盛はわからないことを調べて解き明かして、その過程を読者に興味を持たせるように書くことができる作家だったということか。この興味を持たせる、ということが難しいのだろう。          第三部 実践篇  P.144

と書いておられる。で、これを読んだわたしもまた、「あー、『藤村のパリ』、どっかにあったはずだよなぁ」と読みたくなって来た。そんな本があちこちに登場してきて、リストなんか書き出そうものなら、大変なことになりそうだ・・・。という訳で、わたしにとって、山本さんの『関西赤貧古本道』は、これまた立派な古本道の水先案内人なのだ。ほんと、もっと早く読むべきであった・・・。反省。

関西赤貧古本道 (新潮新書)

関西赤貧古本道 (新潮新書)