『七度狐』

大倉崇裕七度狐 (創元クライム・クラブ)』(東京創元社)を読み始める。上方落語「二人旅」の中の「七度狐」というネタ(一度、吉朝師匠の独演会で聞いたことがあるネタだった)がこの推理小説の世界になるわけだけれど、ねぇ・・・。上方落語のことはほとんど知らないので、断言はできないけれど、ウーン、こんなシチュエーション、現実の落語界では、まぁあり得ないんでないの?という気はするのだけれど・・・。それは、かなりよくできた、歌舞伎を舞台にした推理小説でも、感じることだけれど、ね(戸板先生の雅楽シリーズのぞく)。先日のレコ大審査委員長失踪騒ぎ(結局、失火で燃えてしまった自宅から、遺体で発見されて、一件落着ということらしい)より、すごいですわ、これは・・・。