『落語名人会 夢の勢揃い』

これも読むきっかけを探していた、京須偕充さんの『落語名人会 夢の勢揃い (文春新書)』(文春新書)を読み始めると、これが面白くて止まらない。思わず、実家からの帰り道、カフェに寄ってキリのいいところまで読んでしまった。あともう少し残っているのだけれど、読み終えるのが勿体ない感じ。そういえば、中野翠さんのコラム集でも触れられていたな、この本のことが。
そういえば先日、某所で『御乱心―落語協会分裂と、円生とその弟子たち』のことが話題に上って「アレを読んだことで、六代目圓生師匠のお人柄が、ねぇ・・・」と思っていたが、京須さんのこの本を読むと、圓生師匠の印象がまた変わる。物事、片面だけから見聞きして判断してはいけないなぁと、改めて思うのであった。
京須さんに感謝、である。そういえば、どこかにあるはずの『円生の録音室 (中公文庫)』、今までなんとなく敬遠していたのだけれど、読まねば!という気分になってきた。