東京DE桂都丸を聞く会@内幸町ホール

妙に余裕で出かける支度をしていて、はたと気付いたら、結構ギリギリの時間になっていて、びっくり。あわてて家を出る。この前内幸町ホールに来たのは、笑志さんの会だったなぁ・・・などと思いつつ、新橋駅から地下道をひたすら歩く。でも、思ったより早めに到着できたが、なにしろ日曜日のこの辺というのは、閑散としていて、お茶を飲むところは第一ホテルぐらいしかないので、素直にホールに向かう。

  • ご祝儀 桂まん我「野崎まいり」
  • 桂都丸「住吉駕篭」

仲入り

都丸師匠は、ネタ出し。まん我さんは最初にネタを紹介していたのは、東京のお客を意識してのことなのか、上方では普通のことなのかは、年に数回しか上方落語を聴く機会がないので、よくわからない。
まん我さんの「野崎まいり」は見台なしだけれど、お囃子がバンバン入るネタだった。そうそう、上方のお囃子は、二番とか仲入りとか、東京とはいろんなところが違うんだよなぁ、と今回改めて思った。それと、プログラムのまん我さんのところに「ご祝儀」と書いてあって、それも新鮮だった。
昨日が名古屋の独演会で、明日が神戸で鶴瓶師匠との二人会と、大忙しの談春師匠。昨日の名古屋は、行きたかったなぁ・・・。さすがに、今日は談春師おっかけ隊の皆様の姿も少ないな。名乗って江戸っ子を詠んだ狂歌がマクラ代わりで、即、ネタに。上方落語の会のゲストということを意識して? おお、「三方一両損」だ! 江戸っ子の啖呵が眼目のこのネタは、談春師をあまりご存知ないお客様に、キレのある口跡をアピールできるネタだなと勝手に納得(笑)。「独演会だとこういうところはこんな風にウケないだろうな」というところでも、よく笑うお客様がいらして、ちょっととまどったけど・・・。
都丸師匠は、初めて落語を聴かせていただいた。飛行機のマクラと、「鯛」をお稽古していただいた時の三枝師匠のモノマネが面白かった。そうそう、マクラで昨年亡くなられた吉朝師匠がおっしゃった言葉に、ちょこっと触れていらして、あー、同じ一門だもんなぁ、と。「住吉駕篭」は、初めて聴いたけれど、たしかにこっちの「蜘蛛駕篭」のネタ元なんだろうなというのを確認。しかも落げは「蜘蛛駕篭」と同じだったのは、ちょっと意外だった。東京モンとしては「だったら、蜘蛛駕篭でいいじゃん!」などと、不埒なことを考えてしまった。「鯛」は、はん治師匠のが大好きで、本家である三枝師匠のを聴いたこがない。1席目と違うきもので登場された時に、ふと「やっぱりネタを意識して、このきものを選んだのかしら?」と思ったのだけれど、ネタの途中で「鯛やから、こんなきものを着てきました」とおっしゃっていて、つい爆笑してしまった。