『ちんちん電車』

獅子文六は、前々からずーっと興味津々の作家だったのだけれど、なぜか、読む機会を得ず・・・であった。で、最近。河出文庫の新刊で出た『ちんちん電車』を読み始めたら、面白い! 文六先生が大好きだったちんちん電車に乗っての紀行文。明治・大正・昭和のよき東京(文六先生によると、昭和も戦後になると、あまり”よき”とばかりは言えないらしいが・・・)の風物が、活き活きと描かれている。
戸板女学校について、短い紹介があって、そこに戸板先生のご実家が経営していたとのこと、といった短い一文も!
さて、これでいよいよ、小説にチャレンジ!と思いきや、はてさて、どこに積んだんだっけ・・・というトホホな状態は、相変わらずなのである。

ちんちん電車 (河出文庫)

ちんちん電車 (河出文庫)