志の輔らくご 21世紀は21日@明治安田生命ホール
今年最後の「21世紀は21日」。結局、チケットとりに失敗して、今年3回しか来られなかったなぁ・・・なんて思いつつ。
ここで、志の輔師匠の「紺屋高尾」とは、予想外(笑)。でも、落げまで聞いて「そうか、これが言いたかったんだ・・・(笑)」ということで、納得。まぁ、期間限定ネタだしね。
最後に「風邪をひいてしまって、熱がありまして、1席目のきものはもうビショビショです。プロとしては本当に失格ですし、最初にそんなことを言っても仕方ないのでいいませんでしたが・・・」と。今日は調子をやっちゃってるなぁと思ったけれど、それでもこの完成度。さすがです。ただし、やっぱり志の輔師匠の声柄からすると、高尾はちょっと厳しいかも・・・。談春師(遊びにいらしてたとのことで、最後に舞台に呼び込まれていた)の「紺屋高尾」では、久さんの周りにいる親方、仲間の温かさと、久さんの一途さにほだされた高尾の心情吐露を聞いてホロっとさせられるのが常なのだけれど、志の輔師のは、どちらかというと温かさを笑いに変換させている一席といった印象だった。いや、それはそれで、そういう「紺屋高尾」もアリだと思いますよ、はい。時々発せられる、久さんの「お前は、何人だ?」というモゴモゴしたセリフは、志の輔師匠ならではだなぁと思いつつ聞いた。
1席目の「踊るファックス」。前に聞いたときより、さらにパワーアップしているのでは?と。とにかく爆笑。身近でありそうでなさそうな、なさそうでありそうなお話をここまで面白く、あるときは身につまされる、そんな落語にしてしまう志の輔師匠、やっぱりすごいなぁ・・・。
マクラで、志の春さんの「道灌」についての講評?から、談志師匠が「道灌」の稽古をつけてくれた時の、爆笑モノのエピソードになり、そして、お馴染み?富山空港ネタがあり、飛行機つながりで大阪空港での椿事?に。これまた笑った笑った。この辺の面白さっていうのは、個性の違いこそあれ、談春師と通じるものがあるなぁと。談志師匠のお稽古エピソードでは、談志落語のベースみたいなものをちょこっとうかがい知ることも出来、とてもうれしいお話を聞かせていただいた。
ヒロさんの「今日のニュース」。今日も大爆笑。特に、酒気帯び運転で接触事故を起こしたおばさんのニュースのところで、そのおばさんを表わす仕草が、ほんとおかしかった!
来年も、明治安田の会は続けてくださるとのことで、来年はがんばってチケット取るぞー!!という思いを新たにした。
最後に、この会恒例だという、手〆。ヒロさんが音頭をとることに決まっているそうで、まずヒロさんが呼び込まれ、続いてお囃子の鉄九郎さん、さらに遊びに来ていた談春師と、4人が狭い高座に横並びで座っている光景は、かなりレアもの。普段の高座とはまったく違う、穏やかな表情の談春師が印象的でありました(おいおい、どこ見てる!)。
「踊るファックス」が収録されているのは
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