年内最後のお稽古

まずは、締太鼓を上げるお稽古から・・・。明日のかすや寄席で、どうしても自力で太鼓を上げなくちゃいけないので、「今日は、何も言わずに見ていますから、とにかくやってみて」と先生。一気に冷や汗。結局、何箇所か先生が見かねて手を出してくださって、一応、上がったものの、お稽古するには上げ方が足らず、先生にやり直していただく(大汗)。
続いて、お調べ。肩の撥が、前よりもよくなったと言っていただく。前回まで、先生から注意していただいたことを思い出しながら、いろいろと探ってみた結果が、間違ってはいなかったということで、よかったよかった。
曲のお稽古は、「五郎」。「ヨセの合方」を先生に三味線を弾いていただいて、合わせる。なんて間が悪いんでしょう!と思いつつ、とにかく間違えず、止まらず最後まで行ったので、よしとしよう・・・。続いて、二上りも、先生の三味線とご一緒させていただく。こちらは、「サラシ」の途中で???状態になり、止まってしまった(汗)。あとで録音をチェックすると、サラシ頭の手を飛ばしていたのが原因。この前のお稽古では、先生が唱歌を歌ってくださったので、それについていっていたのだけれど、今日は三味線と唄だけだったので、自分でちゃんと唱歌を唱えてないといけなかったのだけれど、ふっと気が抜けた瞬間に、手が飛んでしまったのであった・・・。あとは、つける撥がちゃんとできていないので「テレツク」「ステツク」が全部同じに聞こえちゃうという問題点がさらに浮き彫りに・・・。「慣れるしかないので、がんばってお稽古してください」とのこと。あと、段切れのところの入り方がまだ曖昧なままなので、ここをちゃんと三味線の手と照らし合わせて、覚えなくては・・・。
で。「とりあえず、最後まで行ったので、次の曲をね・・・。えーと、サラシが入っている曲がいいから・・・」としばし考えた後、先生からいただいたのが、「越後獅子」。「げ、越後獅子って、最初細撥じゃん!」と・・・。細撥と太撥の扱い方が違うのは、見ていればわかるので、焦った。しかも、いきなりノリがいい曲だし。でも、先生がこれとおっしゃるのだから、着いていくしかない。
最初に、細撥の手組みの概要などを説明していただき、撥の持ち方、構えを教えていただき、「越後獅子」のお稽古。どっひゃー! 手がぜんぜん覚えられない!! 同じ手の繰り返しだから、2つの手を覚えれば、それで1ページ目はクリアできるのに(※研精会譜の場合)・・・。やっと先生の張り扇に着いていけるかな?となった段階で「これで、越後獅子の第1行が終わりです(笑)。だから、まだまだこの手で楽しめますよ(爆)」と。こういう時の先生、お茶目な感じだ・・・。着いていけずに、何回「すみません」と申し上げたことか・・・。でも「そんなにすぐできちゃったら、かえってビックリしちゃうから、いいんですよ。これさえ覚えれば、このページは全部行けちゃうんですから。太鼓地は、いろんな手を覚えなきゃ打てないけど、ここは、これ2つでOKだから、がんばりましょう」とおっしゃって下さる。あー。なんていい先生なんでしょ! とりあえず、1回なんとか止まらずにクリアしたところで、「じゃ、せっかくできたから、もう一度」とおっしゃり、もう一度やったら挫折してしまい、非常に申し訳ない限り。
年明けのお稽古までに、ちゃんと覚えるぞ!!!と誓ったのでありました。

長唄全集(5)手習子/大原女/越後獅子

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越後獅子/松のみどり

越後獅子/松のみどり