そういう日

ちょっと早めにでかけたランチは、普段なかなか入れないお店に、ということで、先日フラれたばかりの韓国料理。結構な客席数なのだけれど、2人で忙しいランチタイムを切り盛りしているこのお店、大したもんだねぇとみんなで感心する。
結局年末の代休も取れていないままなので、そのまま、歌舞伎座幕見へ。千秋楽なので、「喜撰」だけだと入れなかったりして???ということも想定して、「勧進帳」から。ウーム・・・。「喜撰」はやっぱり楽しかった! 
終わって、久しぶりに文化堂レコードさんへ。もはや社長も覚えていらっしゃらないだろうと、タカをくくっていたら、あちらから声をかけていただき、ご無沙汰のお詫びを。実物を見てみようと思っていた「小三郎・浄観」のCD全集、さすがに並んでいた。社長が「LPには入っていなかった曲も入ってるよ」と教えてくださり、どうせ買うならと、文化堂さんで買うことに。
大学の恩師や知人の消息をうかがったり、こちらの近況をご報告したり、しばし立ち話。
奥村書店さんを偵察した後、歌舞伎座裏の三味線屋さんに行こうと、昭和通りの横断歩道を渡り始めたら、なんと向うからお囃子の先生が! 中央分離帯のところで、信号が変わらない程度の短い立ち話をして、失礼する。
夜は、パルコで志の輔らくご。チケットの神様と、本業の打ち合わせを立ち話でしているところへ、たすけさん登場。そして、神様と共通の知人にもお会いしたので、ご挨拶。用件を済ませて、神様と別れ、席に座ると、結局斜め後ろに神様が!(笑)。
仲入りでは、知人数人と偶然出会い、立ち話を。
終演後、エレベーターホールで神様・たすけさんと打ち合わせた訳でもなく、合流。結局、夕食をご一緒させていただき、落語関係の話題をあれこれ。立て続けにこんなメンツで、こんなことしゃべってない?と・・・(笑)。
志の輔師匠がマクラで「もっと、若いうちからいろんな他の世界のものを見ておけばよかった!と思ったりもするのですが、結局、自分がそれをわかる準備ができたところで、誰かがその何かと引き合わせてくれているんじゃないかな?と思うようになりました」という意味のことをおっしゃっていて、奇しくも文化堂の社長さんにも「結局、こっちの世界に戻ってきたんだね」といわれたこともあり、やっぱりそういうものなんだよなぁ・・・と、自分自身の体験に重ね合わせて、納得。
一旦は離れた歌舞伎や邦楽だったけれど、落語という新しい世界に踏み込んだおかげで、元々好きだった世界に、結局は戻っているしなぁ。そして、昔もやりたいと思っていたけれど、始めるきっかけが掴めないままになっていたお囃子のお稽古を始めたのも、そういう機が熟したっていうことなんだろうな。
今日は、そんなことを改めて思った一日。