『あばれ熨斗』2007_0015

三津五郎襲名を記念して、三月書房から出版されたエッセイ集。ほかに、お父様の先代が、坂東流の会報に連載された聞書き、この本のために新たに行われた永六輔さんと当代との対談、お父様の思い出についての鼎談が収録されている。
ご本人も後書きで書いていらっしゃるけれど、三津五郎様のエッセイは、若い頃のものなので、気負いみたいなのもあって、読み物としては、『粋にいなせに三津五郎』の方が面白いけれど、内容的には、こちらも貴重なお話、楽しい話題がいろいろと。そして、先代の聞書きは、それこそ戦前からのいろんな名優とのエピソードが満載で、楽しくかつ、発見もいろいろと。

あばれ熨斗

粋にいなせに三津五郎