日本舞踊協会公演第二部@歌舞伎座

三津五郎さまが「猩々」を踊られる!ということで、かなり早い時期にチケットをとった、この舞踊会。ふたを開けてみれば、お囃子の先生もご出勤ということを数日前に、某所で教えていただく。
三津五郎さまの「猩々」は、喜三久先生が太鼓を打っていらして、あっちもこっちも見たい!状態に。赤毛の猩々が、三津五郎さまに合ってる! 地方も文楽から大夫さんと三味線弾きさんが客演。拍子を踏む時、所作板がすごーくいい音を出すのは、やはり、きちんと腰が入って拍子を踏んでいらっしゃるからなのかしらん? 気持ちのいい音だ。
幕外の引っ込みのとき、それまで正面奥に並んでいらしたお囃子さんたちが、さささっと登場して、素囃子に。喜三久先生の太鼓が、さっきまでの優しくて軽やかな感じから一転して、力強い迫力の音に変わっていて、うっとり。三津五郎さまとの真剣勝負!みたいな引っ込みだった。
キリの「日本振袖始」。藤間紫さんがすっぽんから登場すると、もう舞台中が紫さんのアウラで一杯に。上手の山台の前でどうやら喜三久先生が鼓を打っていらっしゃるようなのだけれど(お笛と一丁一管)、3階席の悲しさで、見えない〜!
*1
物語が進んでいっていよいよ、花柳錦之輔さんが長持の中から登場したあたりで、「あれ、この太鼓って、喜三久先生じゃない?」という太鼓の音色が・・・。大小鼓も入ってる・・・。え、いつの間に?と*2 身を乗り出して確認したら、やっぱり喜三久先生が今度は太鼓を打っていらっしゃった。
錦之輔さんは、たいへんステキな方であった。人気があるのも、当然!という感じ。踊りも紫さんに食らいついていっているのでは? 大変面白い舞台だったので、ぜひ、どこかで再演していただきたいなぁ・・・。

*1:鼓の数え方って、一丁でいいんだっけ?と思って検索したら、面白いサイトを発見したので http://www.fct.co.jp/benri/kazu/ta.html

*2:後で、お友達に教えていただいたところ、一旦、喜三久先生とお笛の先生が引っ込んで、その後、仕切りなおしてお囃子さんは登場されたとのこと