「二人三番叟」@芸能花舞台(過去録分)

歌舞伎舞踊の「二人三番叟」は、昨年5月に、演舞場で染五郎さんと亀治郎さんのを拝見しました。亀ちゃんがすばらしかったなぁ・・・。
で、昨夜見たのは、「三響会」公演での、狂言と歌舞伎の「二人三番叟」という、珍しいもの。能狂言では、翁と千歳が能楽師、三番叟(三番三とも)は狂言師が勤めることになっているそうです*1
揉みの段、鈴の段を、狂言・歌舞伎それぞれが舞った後、鈴の段の最後の方は、両者が長唄に乗って舞うという趣向でした。
囃子は、大鼓が広忠さん、笛に一噌幸弘さんが加わっていますが、小鼓三挺と太鼓は田中社中(家元が頭取)、笛も福原寛さんが加わって、長唄のところは主に福原さんが吹いていらっしゃいました。
とにかく、萬歳さんのシャープな動きがカッコイイ! 摺り足ひとつにも惚れ惚れしちゃいました(笑)。萬斎さんのお家は、狂言方囃子方と同じような掛け声をかけるのだそうで、インタビューで萬斎さんもそのことをおっしゃってました。
染五郎さんは、藤間宗家に「歌舞伎舞踊らしい、やわらかいところも出してください」といわれたそうですが・・・。腰の位置がやっぱり高いような気がします・・・。
うーん、萬斎さんの「三番三」、生で拝見したいです〜!

三番叟

三番叟

ビクター伝統文化振興財団賞 「奨励賞」 第8回 亀井広忠

ビクター伝統文化振興財団賞 「奨励賞」 第8回 亀井広忠

*1:そういえば、かなり昔、お正月に梅若さんの「翁千歳三番三」を拝見したのですが、記憶が・・・