白談春@紀伊国屋サザンシアター

本来は、仲入りがあるはずでしたが、諸般の事情により(要するに、時間が〜!!!)、仲入りは、ないに等しいという状況に(笑)。
談春師の「おしっくら」は、大好きな噺。今日も宿屋のオババがまず、怪しさ満点。そして“じょうはち”と“じょうご”のお姉さんも、バッチリ!でした。演じ終えてから、ご本人が「あのばあさんが乗り移ったよう」とおっしゃってましたが、ほんとそんな感じでした。
そして「僕の独演会に10回以上来たことのある人は、仲入り後に期待してください」という予告がありましたが、はてさて、何を?と思ったら、着替えを終えたらさっさと噺に入り
「なんで灯りをつけないんだよ!」と。「えーーー! 文七???」。
はい、「文七元結」でした。時間を気にされていたので、出だしは超ハイペース。あれもこれもそれも仕込んでなくて大丈夫???と半分心配、半分ワクワクしたのですが、最低限の仕込みは、その後きっちりとなさり、ちょっと残念でした(爆)。
やはり、佐野槌の女将さんがすばらしぃ!! あの件って、お久ちゃんにあれこれ言わせると、ちょっと湿っぽくなるのですが、談春師バージョンは、すべてを女将さんが語り、長兵衛さんに意見しちゃうという、行きかた。ま、あの女将さんができるのは、談春師だけでしょうが・・・(笑)。
結局、噺に入ると、いつものペースが戻ってきて、約50分の「文七」。これが、落語を初めてという方に、どう聞こえたのかは、わかりませんが、会場の大半を占めた“黒い”客は皆様満足なさったのではないかと・・・。

立川談春“20年目の収穫祭”

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