三響会@新橋演舞場

お能と歌舞伎のお囃子の違いを、つれづれに感じている今日この頃。そんな時にぴったりということで、昼夜通して、三響会を拝見。幕開きは、お能囃子方シテ方との競演。いきなり、能管の「ヒー」にノックアウトされました・・・。そして、太鼓が入っている曲では、すっかり太鼓に目と耳を奪われ・・・。太鼓の音色を聞いていて、ほとんど、撥の当たる場所が一定していて、外すことがない、というのが感じ取れるのです。小の撥だろうが、中の撥だろうが、大の撥だろうが。曲調によって、打ち分けていらっしゃるのは、当然ですが、いわゆるスゥイートスポットをほとんど外さないんですよね。そして、掛け声がまた、品があるというか、位を感じるというか。「オー、かっこいい!」と思いました。
「月見座頭」は、飄々とした楽しさを、「獅子」(昼)と「一角仙人」(夜)では荒ぶる魂を、それぞれ感じました。