『坂東三津五郎歌舞伎の愉しみ』

昨夜、途中で落ちたのですが、今朝6時前に目が覚め、続きを読み始め、一気に最後まで読みました。
三津五郎さまが、折に触れて書いたり語ったりなさっていたことの、現時点での集大成ともいえる「歌舞伎の愉しみ」満載の1冊です。
いわゆる「芸談」というよりも、演じる側から客席への「こういうところを知っていると、もっと愉しめますよ〜!」というメッセージがたくさんつまっています。
新作や復活狂言の意味、珍しい型の復活、踊りの愉しみ方、学者や評論家ではなく、今を生きる役者だからこそ、のお話に、「あー、もっと歌舞伎を愉しむためには、見る側にも勉強が必要だな!」と思います。
三津五郎さまファンだけでなく、歌舞伎が好きな方に広く読んでいただきたい1冊だと思います。

坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ

坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ