国立能楽堂開場25周年記念公演第四日@国立能楽堂

狂言「川上」と能「三輪」神遊の二番。「川上」は、万作先生、「三輪」は友枝昭世さんという、人気実力を兼ね備えた主演者のそろい踏み。
友枝さんの「三輪」は、美しくて格調高いお能だった。前シテの時にかけていらした面が、とても美しく、ちょっと友枝さんご自身に似ている???と思ったのだが、気のせいか・・・。
「神遊」という小書は、喜多流では重習だそうで、「道成寺」を披いてからでないと舞えないという不文律があるそうだ。常は神楽を舞うところが、もっと位があがり、囃子の手組も変るとのこと。最初は優雅だった舞も、クライマクスに向かっていく。白の狩衣に緋の大口という出立ちは、ちょっと艶かしさも感じられる。
昨日読み終えた『幻視の座』で、土屋さんと閑先生が、寿夫先生のお能に、今一番近いのは、友枝さんとお二人ともおっしゃっていたけれど、こういう感じだったのかなぁ、などと思いつつ拝見。