『茗荷谷の猫』

なんだか不思議な味わいのある一冊。連作といえども、はっきりとしたつながりというのではなくて、どこかに前に出て来た人の影がチラっとさす感じ。
表題作の「茗荷谷の猫」が一番好きかな? でも、最後の「スペインタイルの家」もいいなぁ〜。一番最初の「染井の桜」もいいな。
著者は、特に文学賞を取ったとか、そういう経歴はなく、「spotting」というインタビュー雑誌を主宰している方とのこと。「スペインタイルの家」の続きも書いてほしいなぁ・・・。

茗荷谷の猫

茗荷谷の猫