『辰巳屋疑獄』

洋の東西、江戸も現代も、政治家や官僚と金の問題っていうのは、変わらないんだなぁ。
それにしても、疑獄を引き起こした張本人がこうも素直に、自分が誰に対して何を贈ったかをしゃべるとは、多分、誰も思ってもみなかっただろうなぁ。そして、大岡忠相が登場するとは、こちらが今度はびっくりした。
忠義とは何か、正義とは何か、それは万人向けに定義できるものじゃなくて、人それぞれなんだろうなぁということを感じた。

辰巳屋疑獄 (ちくま文庫)

辰巳屋疑獄 (ちくま文庫)