能楽現在形@宝生能楽堂

「望月」見くらべシリーズ(と勝手に命名)の2回目。いやはや、本日のは圧巻であった。宝生流とは、あまり相性がよくないのか、見始めたころに納涼能で見た「石橋」連獅子以来、なかなか「コレ!」というお舞台に当たらなかったのだけれど、このたびの「望月」は大変すばらしかった。まず、囃子方が相当好みにあったというのが大きいかも?(笑)。 二日つづけて、成田さんの鼓で、これが掛け声などはさほどでもないのだけれど、鼓の音色からその意気込みがビンビンと伝わってくる感じだった。乱序の迫力たるや! そして、シテの金井さんが、ニンに合っていらしたといえばいいのかな? 後で思い返すと、清司さんも超絶技巧をサラリとやってのけていらしたようなのだけれど、気迫の伝わってき方が、金井さんの方が強かったとでもいえばいいのかな? 
あと、ワキが欣哉さんで、この望月某がたいへんすばらしかった。
さて、火曜日はいよいよ友枝さん。源次郎先生と国和さまということで、これまた期待してしまうわ。