『夏の椿』

行方不明になった甥を探す主人公。放蕩の末に家を飛び出して、刀の目利きと口利き、剣術道場で教えるなどして生活を立てているらしい。甥は彼と似た境遇にあったよう。そこに田沼が絡んできて・・・。
時代モノの悪は田沼が一手引き受けっていう感じだなぁ・・・。「剣客商売」以外で、田沼が悪として描かれていない作品って、すぐには思い浮かばない。

夏の椿 (文春文庫)

夏の椿 (文春文庫)

『蒼火』の方が後から出ているが、実は先に書かれたとのこと。
蒼火 (文春文庫)

蒼火 (文春文庫)

道理で、書き出しからして、前段がありそうな感じがした。