『江戸東京落語散歩』

小満ん師匠が「東京かわら版」に連載していたものを単行本化。連載時には、あまりちゃんと読んでいなかったので、今回がほぼ初見状態。
小満ん師匠の高座を彷彿とさせるような、端正な語り口と豊富な知識にあふれた、ステキな東京本。落語ファンはもちろんだけれど、歌舞伎や俳句、川柳、そして江戸東京に興味のある人だったら、楽しく読める1冊だと思う。
落語の粗筋や内容の紹介を読んでいると、「ああ、この噺、小満ん師匠の高座で聞いてみたいな!」と思うこと、たびたび。なじみのある演目でも、今の中堅・若手の噺家さんとはちょっと違う、古風な噺が聞けそうな、そういう感じ。

江戸東京落語散歩--噺の細道を歩く

江戸東京落語散歩--噺の細道を歩く