国立能楽堂企画公演狂言の会

能楽堂についたら、やけに背広の人がいたので「あ、VIPが来るのか」とは思ったが、よもや天皇皇后両陛下とは。そういえば、去年も今頃、企画公演のお能を両陛下が見にいらしたなぁと思い出した。で。万作先生の「木六駄」が見たかったし、七五三さんの「狸の腹鼓」も茂山家では重いものだとのことだったので。
万作先生の「木六駄」は、そこに十二頭の牛が並んでいるのが見える、とどなたかが書いていらしたなぁ。牛を追ったり連れ戻したり、という情景を万作先生ひとりが演じているのだけれど、だんだん牛がいるように思えた。萬斎さんの茶店の主。
「狸の腹鼓」は、狸の着ぐるみの上から尼さんの格好をしているのだけれど、これがまたかわいい。そして、パっとその装束を脱ぐと着ぐるみ姿に早変わり。そういうちょっとケレンぽいところがあるだけに、わかりやすいけど、演じるのは難しそう。

戦後短篇小説再発見15 笑いの源泉 (講談社文芸文庫)

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