『日々、きものに割烹着』
まずは、表紙の麗しい女性の2ショット写真に、ハートを鷲掴みにされる(笑)。こんな風に時を重ねて、きものを着て行けたらいいなぁ。
ここ数年の間に夜に送り出されたきもの本というと、たいていがハレのきもの(一見、普段のきものかと思っても、本当の意味での普段着ではなかったりすることが圧倒的に多い)についての本だけれど、ここに出てくるきものの話しは、日々の暮しによりそうきもの。まさに割烹着が、それも真っ白な割烹着が似合う人たちのお話。
ハレのきものも、もちろん楽しいのだけれど、そろそろきもの暮しをしたいなぁと思う身には、木綿やウール、紬の絣や縞のきものに、白い割烹着っていうのがやっぱり目標となる。そもそも、華やかな訪問着を着るような機会は、日常のくらしの中では、そうそうないしね。木綿やウールだったら、汚れてしまっても、自分で気軽に洗うことができそうだし…。
と、何度目かの「きもの暮し」妄想の芽がムクムクと芽生えてきたのであった(笑)。
- 作者: 猪谷千香
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/01
- メディア: 単行本
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