積んでてよかった

思い切って、本の整理をした。
段ボール3箱分を「ブ」に送るために詰めたのだけれど、部屋の景色が劇的に変わる、ということはなかった…。
読み終えていない本も、この際、思い切って、と思ったのだけれど、やはり読み終えてない本は、ほとんど「ブ」に送る段ボールには詰められなかった。
3箱の蓋を閉めてから、まだ何冊か「あ、これもこの際だから」というのが出て来た。近々、もう1回位は送ることになりそうだ。きっと、また手元においておきたくなったら、もう一度巡り会えるだろう。そもそも、そんなに珍しい本をもっているわけではないし。
今日の収穫は、探していた本が何冊か発掘できたのと、思いがけず「あ、これ出てすぐに買っていたのか!」というのが何冊か出て来たこと。
今日は外出するとき、玄関に置きっぱなしにしていた都筑道夫さんの『読ホリデイ(上)』がふと気になって、持って出ることにした。
本の整理をしたことで、今までとは違う本への勘が刺激されたみたいだ。
すると、いきなり都筑さんが

目下、寝床で安心してひろげられる本は、岩波文庫柴田宵曲の『古句を観る』と、同じ文庫の同じ著者の『蕉門の人々』だ。ほかに、岡本綺堂の『半七捕物帳』を、しじゅう読みかえしていることは、あちこちに書いた。
                       pp.11-12

と書いていらして、「ウワ、柴田宵曲だ! 半七捕物帳だ!!」と嬉しくなった。都筑さんは、「なめくじ長屋シリーズ」や「新顎十郎捕物帳」も書いていらっしゃる。「半七捕物帳」はまぁ、当然としても、柴田宵曲がいきなり出てくるとは、予想外だった。「ミステリ・マガジン」の連載をまとめたものだし、海外ミステリーの書評ということしか想像していなかったので、これは嬉しい誤算。
こういうことがあると、やはり「積んでてよかった!」と思ってしまうのだ。

都筑道夫の読ホリデイ 上巻

都筑道夫の読ホリデイ 上巻

都筑道夫の読ホリデイ 下巻

都筑道夫の読ホリデイ 下巻

古句を観る (岩波文庫)

古句を観る (岩波文庫)

俳諧随筆蕉門の人々 (岩波文庫 緑 106-2)

俳諧随筆蕉門の人々 (岩波文庫 緑 106-2)

半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈2〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈2〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈3〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈3〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈4〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈4〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈5〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈5〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈6〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈6〉 (光文社時代小説文庫)