夜の贅沢

朝起きたら、ほぼ1ヶ月ぶりというまとまった雨。結局、天気予報は外れて、関東南部は大雨になった。今年の天気は、極端だ。
夜は、われらが柴田先生から非常召集がかかったため、稽古に伺う。先週は、ボロボロだった。今度の日曜日に浴衣会に備えて「来週も、仕舞の稽古にいらっしゃい!」と申し渡された。
2階での稽古だったので、楽屋のすみっこで自主トレしていると、「前の人の稽古のあいだ、舞台で稽古していいよ」とのありがたいお言葉。30分ぐらい、前の稽古の録音を聞きながらさらうことができた。いろいろとご注意はいただいたものの「だいたいそれでよし」と。あとは、今日よりひどくならないようにしなくては。
それにしても、銕仙会の舞台は、なんと清々しい気持ちになれる空間なんだろう。能舞台は、どこもそうなんだろうか? 特に、照明を落としたままの薄暗い中で稽古していると、気持ちが落ち着く。プラダカルティエのビルの灯がかすかに差し込んできて、これは、夜の稽古で2階を使わせていただく時にしか味わえない、贅沢だ。
帰りに老舗スーパーにかけこんで、三津五郎さまオススメのおめざを仕入れることができて、よかった。

「砧」「羽衣」 観世寿夫 至花の二曲

「砧」「羽衣」 観世寿夫 至花の二曲