どら焼きとスーツ

仕事の関係で、スーツ着用の一日。半月前だったら、裏地つきのスーツじゃエラい目にあっただろう。日差しはあったけれど、すっかり秋めいてきて、助かった。
仕事はイベントの受付。東京プリンスタワーのバンケット。そう、あの海老・真央結婚披露宴の会場だ。8つぐらいに仕切れるところを斑抜きで使ったのだ。いやはや、すごいね、と改めて思った。何事も現場に立ってみないとわからない。
本体のパーティーのオマケみたいな感じでのイベントだったが、本体のおみやげを我々も頂戴する。おみやげの入ったトートバッグがずっしり重いので驚いたら、なんとおみやげのひとつが特製のどら焼きだったので、またまたびっくりした。
朝から、居眠り磐音シリーズの最新刊を持ち歩いて、読了。一時のバリバリの伝奇小説ですか?という話から、元の雰囲気に戻ってきて、安心して読める。でも、次の巻あたりでまた、逆戻りしそうな予感もするのだが。
一点、とても気になったのが、三味線の描写だ。三味芳が神田橋のお部屋様のところに三味線を持って行った際に、「店で本調子に合わせて来た」三味線を試し弾きするのだが、駒をつけたまま三味線を持ち歩くというのは、三味線を弾いたことがある人なら、誰でも疑問に思うだろう。駒をつけなければ、三味線の調弦はできない。そして浅草で合わせた調子が、神田橋につくまで狂わないはずがないのだ。
こういうところの描写が気になると、三味線以外のことでも、もしかしたら???と不信感を抱いてしまうことになる。編集者や校閲者の中に、三味線について知っている人がいなかったのだろうな。

尾張ノ夏 ─ 居眠り磐音江戸双紙 34 (双葉文庫)

尾張ノ夏 ─ 居眠り磐音江戸双紙 34 (双葉文庫)

来月は、吉原裏同心シリーズの新刊が出るらしいので、楽しみにしているのだけれど。そういえば密命はこれからどうなるんだろう?