今年最後の、三津五郎さまの生舞台(になるはず)、ということで代休をいただいて、昼夜通し。
久々にきものでお芝居に出動した。
とはいえ、出遅れて、「頼朝の死」の途中から…。
「連獅子」は、今年最後だから、ということにして、ひたすら三津五郎さまを見ていた。楽だからか、これまでに比べてだいぶたくさん毛を振っていて、みっくん大丈夫?と、ちょっとハラハラした。最後まで毛の軌道がまったくブレない三津五郎さま、すごすぎる! お囃子も一昨日よりはしっくり来ていた。
また何年か後に、ぜひ、本興行でお二人の「連獅子」が見たいな。
昼の部が終わって、雨が降っていたのでどうしようか、ちょっと迷ったのだけれど、思い切って前の喫茶店へ。走っていたら、演舞場のお兄さんが傘をさしかけてくれた。
夜の部。実は、実際に舞台を見るまでは昼の部の方に期待していたのだが、蓋を開けてみたら、通して考えると夜の部の方がよかった…。
「盛綱陣屋」も「酒屋」も、義太夫狂言なのに(義太夫狂言、実はちょっと苦手)。「盛綱陣屋」の三津五郎さま、所作が美しくて、義太夫に乗った躍動感あふれる動きがすばらしい。床も綾太夫→喜太夫→綾太夫という好きな太夫さんのリレーだったし。仁左衛門さんの盛綱、やっぱりいいわぁ〜と改めて。
「どんつく」は、とにかく楽しい雰囲気が溢れていて、床几に腰掛けている仁左衛門さんがにこにこなさっているだけで、「わぁ、やっぱりいい男だなぁ」と思えるし、團十郎さんの籠毬も大成功だったし、三津五郎さまの踊りも堪能できたし、大満足。
拳のところでは、楽日スペシャルだったのか、左團次さんが乱入! 小吉くん、最近あまり舞台に出ていなかったけれど、お稽古がんばってねぇ〜。
「酒屋」。文楽で最近見たばかりの演目で、うーん、こういう話は苦手だ、と思っていたのだけれど、かえって歌舞伎で見たらいろんな流れが見えてきて、面白く見られた。
演舞場の売店で、来年の三津五郎さまカレンダーをゲット! でも、毎年買うには買うが、かけるところがなくて、丸めてストックしたままになっているのだけれど…。

竹本網大夫襲名10年大夫60年の軌跡「酒屋の段」「熊谷陣屋の段」

竹本網大夫襲名10年大夫60年の軌跡「酒屋の段」「熊谷陣屋の段」