朝から台風の影響で、雨風がひどい。今日は花風会なのだが、きものはなしだな…。
その前に、能のお稽古に伺う。「東北」は最後まで一応たどりついた。いやぁ、難しかった…。「経正」キリは、全開から一歩も先に進めず。でもここまでのところが、やっと少し腑に落ちた気がする。
夜の宴会は、遅れて参加するということになっていて、先生の携帯番号を教えていただこうとして、もうとっくになくなってしまった自分の携帯番号を書いてしまっていて、われながらびっくりした。
16時開演だと思って、あせって半蔵門に向かったのだけれど、実は16時半開演だった…。自由席の人たちは席とりのためすでに長蛇の列を、雨と寒さの中で作っていらした。
最初が「船弁慶」で、六郎先生が前半を弁慶、後半知盛で謡われ、義経と静は吉住の女流の方が唄うという構成。アイ狂言には東次郎先生が登場して、「名所教」という語りをなさった。太鼓が佐幸さんでよかった。この方、本当に姿がお綺麗で、いつも惚れ惚れする。
つづいて、今回の会のテーマ?である梅若さんのお母様の思いでを、閑先生、東次郎先生、里長さん、仁左衛門さんと息子の六郎先生、お嬢さんの小三代さんが語るという座談会。そしてその終わりでサプライズの演奏が! なんと、仁左衛門さんが三味線、里長さんが唄、閑先生が笛、藤間宗家が胡弓、六郎先生が小鼓という編成で「黒髪」を演奏された。仁左衛門さんの三味線、昔、俳優祭で見たことあったような気もするけれど、いやぁ、さすがだった。ちゃんと撥を使い分けていらっしゃるし、間もすばらしい。そして初めて閑先生のお笛を伺ったけれど、音はそんなに鳴るわけではないのだけれど、いいお笛だった。藤間宗家が胡弓というのも、たぶん初めて拝見したような気がする。
一芸に秀でた皆様は、やはり何をなさってもすばらしいんだな、というのを改めて。
最後は、藤間宗家と六郎先生の立方に閑先生が加わって、長唄「石橋」。今度は、佐幸さんは鼓。六郎先生はともかく(こういうコラボはよくなさっているので)、閑先生を囃すのってプレッシャーじゃないのかしら?などと、ちょっと思ったり。
終演したら、雨はだいぶ小降りになっていて、助かった。
先生に「今から半蔵門を出ます」メールをしたら「まだしばらくやってるからいらしてください」というお返事をいただいたので、宴会へ向かう。前は何度か通ったことがある、最近できたもつ鍋屋さんだった。地図を見たときには「あんなところにモツ鍋屋さんなんてあったかしら?」と思ったのだけれど、行ってみたら「ああ、そういえば!」と思い出した。
ゆかた会の後の宴会とかによさそう、と先生がおっしゃっていたが、たしかに近いし、奥をまるまる貸切にしてもらえば、ちょうどいいぐらいのスペースだ。
9期生の中に、渋谷区議がいてびっくり。あー、あなたでしたか!!と。
あっさり一次会で終了。最近、先生あまり宴会を引っ張らなくなったような気がする。