お辰さんの二の腕

いつもように、Blogを巡回していたら、福助さんのところで、こんなエントリーを発見した。
お辰の小道具 | 中村福助オフィシャルブログ「歌舞伎風に吹かれて」Powered by Ameba
その中で、08年のコクーン歌舞伎で「夏祭」を見た時にも気になった、二の腕の赤い線の正体がわかった。お祭のお札を腕に巻くためのもので、腕守りというそうだ。
にしても、福助さんの説明はほんとに一言だけだったので、ちょっとGoogle先生に教えを請うてみた。
すると、現在でも播州祭では腕守りを使っている、という記事を発見。
http://www2.117.ne.jp/~t-enya/bannsyuu-tokutyou-2.html
腕守りをつけている人を撮った写真をを見ると、お辰さんの二の腕にあったのと同じような赤い線が見える。
しかし、腕守りそのものの写真は、緑色なので、色は赤と決まっているわけではなさそうだ。説明を読むと、かつては、身内の女性などが手作りしたものを付けたらしいのと、長さが1mぐらいある、ということがわかる。
もう一つ、興味深いサイトの記事を発見。
Untitled Document江戸の装身具 その1――懸け守りと腕守り

この記事によると、江戸時代の腕守りには、

  • バックルのような金具がついていたこと
  • ビロードや縮緬が使われたこと
  • お守りの他、起請文を入れることもあったこと
  • 一緒に香木を入れる
  • 男女がペアでつけることもあった
  • 役者絵にもしばしば登場する

といったことがわかった。
江戸の実物は展覧会に出ていたらしいので、どんなものか見てみたいし、役者絵が気になるが、ここから先は、宿題ということで。
本日はこれ限り。

嚢物の世界―江戸小物のデザイン 百楽庵コレクション

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仮名垣魯文 (明治の文学)

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