宅配便は厄介だ。

ほんとに厄介だ、S川で届く宅配便。ドライバーの電話番号がかかれていても、繋がらない。営業所も繋がらない。時間指定しても、やたら早い時間に来ちゃったりする。
クロ◯◯さんなら、ドライバーに電話でポストに入るかどうか確認して、入るものならそのまま投函しておいて下さい、と頼めるし、時間指定もそれほど大幅にズレることはない。
たしかにS川は安い。うちの職場もデフォはS川だ。相手が企業だったり、だいたい誰か家に受け取るひとがいれば、まぁ、いい(以前は荷物の扱いが荒いと問題になったが、最近、そっちのウワサは聞かない)。
だが、一人暮らしで時間が不規則、宅配ボックスもない、となるととたんに厄介だ。
今回の大震災でも、被災地に荷物を届けるのに、クロ◯◯さんは避難所や個人宅まで行ってくれるが、他の業者は営業所までしか届かない、と聞いた。だから、被災地の欲しいものリストでも、クロ◯◯さんで送って下さい、というお願いが必ずといっていいほど明記されている。
ついこの間まで郵便局だった企業が、こうした役割を果たすのかと思っていたら、そちらもダメとのこと。そういえば、民営化した時に、大手運輸会社と合併したはいいが、体制が一本化されず、宅配便に関しては、トラブルが続発していた。
宅配便に限らず、料金には、サービスの良し悪しも含まれるということだ。高くてサービスが悪ければ、市場の原理で淘汰される。でも、安ければ、多少のことには目を瞑るのは、世間でありがちだ。
安いものには、安いだけの理由がある、ということを考えに入れて、モノやサービスを、自分のニーズに合わせて選ぶことが、快適に暮らす上で、ますます重要になるということだ。

【ビジュアル図解】宅配便のしくみ (DO BOOKS)

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宅配便130年戦争 (新潮新書)

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ちなみに、未だ、S川さんと電話はつながらない。