「求塚」で、忠雄先生の気迫にヤラれた

5時過ぎに起床。まだ外は薄暗い。どんどん昼の長さが短くなっているんだな、というのを、今までは夕方の暗さで感じていたが、起きる時間が早くなったことで、別の感じ方もあるんだな、ということを知る。
夕方、渋谷へ。観世能楽堂で大倉長十郎師の23回忌追善会。さすがに17時半開演だと間に合わず、途中から。そうそう、18時でもうすっかり薄暗いんだよね。朝な夕なに日が短くなっていくのを実感した。
追善の能は「求塚」。源次郎先生のBlogによれば、大倉流では、この曲を演奏すると凶事が起きるということで、長いこと避けていた曲なのだそうだ。長十郎師がその禁忌を破って演奏したら、その日にご自宅でボヤがあったそうだ。今回は、求塚に詣でて成功祈願をされた上での上演だそう。
閑先生、萬先生、忠雄先生、仙幸先生と、国宝が4人も…。そしてシテが観世宗家で、貢献が六郎先生、地頭・銕之丞先生という布陣。スゴ!
忠雄先生の気迫がいつもに増してすごかった。お能らしい曲だな、としみじみ。
最初からいらした方によると、前半の一調やら舞囃子もすごかったらしい…。
帰りに、華友会の方と軽めの夕食を食べて、帰宅したら23時過ぎ。あー、鼓をさらえなかった…。
今日から、外出のお供は

江戸の絵を愉しむ―視覚のトリック (岩波新書)

江戸の絵を愉しむ―視覚のトリック (岩波新書)

これ、おもしろそう。そして、どうやら文鳥堂赤坂店で買った模様。文鳥堂のしおりが出てきた…。懐かしいな。