文楽→お能のダブルヘッダー

7時過ぎに起床。今日もお天気はよさそうで、暑くなりそう。いつまでこの残暑が続くのやら。それでも、出かける日に天気がいいのは助かるけど。
9時半過ぎに家を出て、まずは国立劇場へ。まずは文楽一部だ。「寿式三番叟」は、超豪華版の配役だが、「翁」の有り難みはやはり能にはかなわないんだな。三番叟は面白かったけど。そういえば、盆が廻って出てくるのではない住大夫さんのお姿を拝見したのは、初めてかも。
二番目は「先代萩」御殿。嶋大夫さんの切が面白かった。ただし、若干ノリがもたれるかな?というところあり。嶋さんは行きたそうにしているように感じられるのだが…。奥は寛治師匠の三味線を堪能。
ここまでで時間切れとなり、Google先生の言う通りに移動開始。新橋に出て、東海道線で戸塚へ。さらに乗り換えて逗子へ。我らが柴田稔先生がシテを舞われる「葵上」を拝見するため、ダブルヘッダーとあいなった次第。ホールに着くと、萬先生の声がスピーカーから聞こえて来た。やっぱり「川上」には間に合わなかったか…。そりゃそうだね。
お社中の皆様が占める一角に着席。「陰影礼賛」というテーマで、蠟燭能なんだ。お調べが始まったら、安藤さんと淳夫さんが蠟燭に灯を入れるために登場。もっと暗くするのかな?と思ったが、意外に明るかったな、照明。国立能楽堂の蠟燭能はほんと、真っ暗だったもんなぁ…。
前シテはツレの巫女さんの祈祷によって呼び出されて登場。泥眼の面。同吟が結構長かったなぁ。前に見た時もこんなだったかな? 中入前、正先でブチっと装束の合わせを引きちぎって(実際には、止めてあった糸を切っただけなんだろうけど)橋懸りに走り、装束を頭から被るところは、ドキっとした。
ワキツレが横川の小聖を呼んで来なさい!とアドに命じて、登場したのはなんと閑先生!!(事前にちゃんとチラシやパンフレットを読んでいないのがバレバレのリアクションで、申し訳ない…)そして、いよいよ後シテの登場。長い鬘を鉄杖にグルグル巻き付けるところが、六条さんの苦しみや哀しみを象徴していていいなぁ。これも小書かしら?やっぱり、こういうドラマチックな曲の方が、曲の心をつかみやすいやね…。
終演後、お社中の皆様などと、懇親会へ。小書についてなど、先生に伺ってみた。あと、先輩に舞囃子の準備について、お話を伺った。そうなれるといいんだけどなぁ…と思いつつ、このままずっと行っちゃったらどうするんだろう…と不安は募るばかりなり。
本日のお供本は

和菓子の京都 (岩波新書)

和菓子の京都 (岩波新書)

粽で有名な川端道喜のご主人の語り下ろしらしい。花弁餅(本当ははなびらは漢字一文字)は、宮中祭祀の時に使っていたものを、初釜で使うようになった、というのは、びっくり。
帰宅すると、くたびれ果てて、鼓はさらえず…。明日のお稽古、大丈夫だろうか(大汗)