久しぶり(たぶん2年以上)で、談春独演会。成城ホールも、2度目。前にきた時は、談春さんが顔付した寄席的な催しだった。今回は、父親がわり氏が一度聞いてみたいと言っていたところに、たまたまサンライズプロモーションの先行予約があってチケットが買えたので、ラッキーだった。ちなみに、暮の白談春は撃沈した。
開口一番のあと、鞍馬山の出囃子で談春さん登場。師匠がいない正月についてのはなしなどして、ネタ下ろしの一席目。いろいろと言い訳っぽいことをいっていたのは「源平盛衰記」だからだったのか。しかも、談志師匠がやったままを、とはね。途中、今では通じないだろうなというギャグなどには、解説をいれつつ、という口演。出だしは「絶対に持ちネタにはしない」と言っていたが、案外、そうでもないんじゃないか?という気もするんだけどw。
講釈のところなんか、やっぱり談春さんらしいなと思ったよ。
休憩をはさんで、二席目は中の舞で登場。黒紋付だから、侍ものだろうなと思ったら、今年の冬にピッタリ!の「夢金」。あーこの噺、談春さんで聞きたいと思ってたんだよなぁ。お侍の凄み(たぶん、五段目の定九郎もこんな感じじゃないかな?と思った)と落ちぶれた感じ、熊さんの破天荒さや図々しさ、船宿の旦那の常識人が見事にハマって、いつ聞いてもわたしは好きだなぁ。こういうのを聞かされちゃうと、また聞きたくなるのよね…。
終演後は、成城じゃあ帰りが遠いからということで、地元まで戻って遅い夕食。たまーに行く蕎麦屋(といっても、夜は小料理屋というかなんというかだけど)であれこれ食べて、今日の落語、芝居などの話を。談春さんは結構、好きなタイプだったらしいが、いかんせん、成城は遠いし小田急線の混雑が耐えられないということで、来月以降は、行くとしても単独行動だな…。