本好き・本屋好きの性で、ついつい本屋を偵察に行ってしまう。自宅と最寄り駅の間にある本屋さんは、閉店時間が早いので、めったに寄れないのは、まぁ、幸いというべきか…。
最近はネット書店で買うことが多いので、「下見、下見」と言い聞かせて、なるべく買わないようにはしているのだけれど、つい買ってしまうのが、レシピ本とファッションに関係ある本・雑誌だ。一応、すぐにレジには向かわず、他の棚をぐるっと見て回って、それでも気になったときに買うことにしてはいるのだけれど、それでもやはりレジに連れて行ってしまう確率が高いのが、レシピ本だ。
とはいえ、買う時はいろいろ作ってみたいと思うのだが、いざとなると、スパイスがない!とか、材料をいろいろ揃えないとだめだ!!とか、味の好みが合わなかった…といった理由で、挫折することも少なからず。そんな中で、久々のヒットが

病気になったバーテンダーの罪ほろぼしレシピ

病気になったバーテンダーの罪ほろぼしレシピ

最近ちょっと話題の、逆流性食道炎などを患ったが、薬に頼らず食生活の改善で病気を治したバーテンダー・藤村さんのレシピ集だ。肉・乳製品・刺激物・生野菜なし、というのは冷えとりとも親和性あり、ということで購入してみた。
基本的に、作りおきのお浸し・きんぴら・煮物・魚・漬物に、その日に作る和え物・蒸し物などの味付けがシンプルで、いろんな野菜に応用が効くように考えられているのが、いいなと。例えばきんぴらだったら、素材をごま油でさっと炒めたら砂糖1・水1・醤油1の割合と順番で加えて、水気がなくなるまで炒め煮にすればOKという簡単さ。何度か作れば、調味料の分量も覚えられるのがありがたし。で、レシピ集で紹介されている、ししとうの場合くるみを最後に入れて味を絡めると、食感に変化が出て、これまたGood。ちなみに、わたしはピーマンにくるみをプラスして作ってみた。
お浸しには、小松菜だと乾燥湯葉と枸杞の実、キャベツだとレーズンがプラスされていて、意外な組み合わせなんだけれど、味も食感も変化が出る。藤村さんは、ちょっと何かをプラスしたいと思うと、よく枸杞の実をつかうそうで、わたしも先日、クレソンのお浸しに枸杞の実をプラスしてみた。
お魚も、幽庵焼きと味噌漬けは、調味料の割合が1:1:1とシンプルで、いろんなお魚に応用できて、これまたGood。白和え、胡麻和え、酢味噌和えも、載っていて、これはまだ未体験なのだけれど、近いうちに作ってみようと思っている。
このレシピのいいところは、応用が効くこと、スパイスやいろんな道具がいらない、日持ちがする、野菜の味が活かせる、といったことかな。メタボや生活習慣病を改善したい、家で凝った料理を作る時間も気持ちの余裕もないけれど、出来合いのものや外食ばかりはいや、野菜がたくさん食べたい…という人にはおすすめの1冊。
ちなみに、藤村さんは週に一度、宅配の野菜を購入して、だしパックでだしをとっているそうだが、わたしは2〜3日に1回スーパーで買物、だしは「あさイチ」で以前紹介していた昆布水を使っている。土日にまとまった時間が必ず作れるならば、1週間分まとめて作るのもいいなと思うのだけれど、なかなかそうもいかないので、今のところ、買い物した日かその翌日に、2〜3品作っている感じ。そうそう、お弁当のおかずも、お魚を焼いて作りおきを詰めるだけでも、結構、毎日変化がつけられる。