持ち歩き本の

花合せ 濱次お役者双六 (講談社文庫)

花合せ 濱次お役者双六 (講談社文庫)

を読了。出だしはなんとなく、松井今朝子さんや近藤史恵さんに比べると、今ひとつかなぁ?と思っていたのだけれど、物語が進んでいくと、だんだん独自の趣向があらわれてきて、楽しく読了。
変わり朝顔が流行ったというのは、なんとなくは知っていたのだが、なるほどこんなに流行ったのか!というのを、上手に物語の中に取り入れていた。これがデビュー作ですか…。次の巻も読んでみよう、と思わされた。
続いて
増補版 歌舞伎手帖 (角川ソフィア文庫)

増補版 歌舞伎手帖 (角川ソフィア文庫)

を最初から読み始めた。単行本も持っていて、時々、これから見る芝居の項目を読んだりはしていたのだけれど、せっかく文庫版になったので、最初から読んでみようかな?と。近年あまり上演されない作品の中にも、面白い芝居はあるので、そういう演目も入れてあるという、という狙いをTwitterで教えてもらったこともあり。
確かに、最近、同じような演目がとっかえひっかえかかってる、という感は否めないものねぇ。そして、版型が変わったことで、つけたりの部分を加筆されたのだそうで、そこのところがまた面白い。しかし、読みたい本が増えることは間違いないのだから、罪作りな本ではあるが…。