歌舞伎座杮落し公演最初の千穐楽。結局、七緒八くんは皆勤賞だったとのこと。日に日に進化していく様子を、Twitterなどで皆さんが報告してくださるので、どんなになっちゃったんだろう?と思ったら、真似っこで踊ったり、拍子をとったり、見得をしたり…。初日のお行儀良さからはだいぶ外れてきたけれど、2歳の坊やが、と思えば「うわぁ〜かわいい!」ということで(初お目見得、初舞台となると、きちんと座っていなさい!と勘九郎さんも教えて、それを守らせるに違いない)。そして、七緒八くんのそうした動きを、目を細めて見ている三津五郎さまったら…。面倒を見てあげるおじさんが、まるでお母さんのようだったり…。
弁天では、菊五郎さまがさすが!のお芝居を見せてくださり、初日はちょっと…だった大屋根の立ち回りもバッチリだった。やはり、カラミの皆さんと日を追うごとに息が合っていくんだな。
三部は、かなり波乱が…。盛綱でまず、携帯の着メロが鳴り響き、幕見席の方からは諍いの声が…。「えー、こんないいところなのに…(T_T)」と多くの方が思ったはず。そして勧進帳。やたら早いタイミングで声をかけ、拍手してる人が…。最後は「待ってました」「日本一」「たっぷり」があちこちからかかり…幕外の引っ込みで手拍子も起こり…。皆さん、参加したいのかなぁ?が、あの場面の弁慶さんの心境を思うと、明るく手拍子に送られて花道を入っていく、というのとは相容れないようにわたしは感じるのだけど…。
勘九郎さんは今日も、今にも冨樫や番卒に飛びかからんばかりの意気込みを感じさせてくれたし、菊五郎さんの冨樫も、梅玉さんの義経もほんと、素晴らしかったのにね…。四天王のとある方がちょっとアクシデントに見舞われたけれど、すぐに何事もなかったかのように最後までお勤めになって、よかったよかったと胸をなでおろした。
声をかけたり拍手をしたり手拍子したり、っていうのは好みの問題もあるので、一概にダメとはいえないが、着メロと諍いは少なくとも止めていただきたいものだ…。
ちなみに。七緒八くんが写った舞台写真は2種類あって、ひとつはお父さん・おじさんとの3ショット、もう1種類は、三津五郎さまが踊っている奥にお父さんと一緒に座っている写真。三津五郎さまファンにとってはとってもお得な一枚だったw。