2002-09-30から1日間の記事一覧

古本屋が主人公ならではの『ドールズ』(2)

浮世絵モノですでにその片鱗をあらわしていた、高橋さんの博識と綿密な調査力が、見事にこの作品にも活かされていて、ともすれば、単なるおどろおどろしい話で終わってしまいそうな「生まれ変わり」の物語に、リアルさを加えている。特に、主人公の風俗関係…

古本屋が主人公ならではの『ドールズ』(1)

最近、中公文庫に入っていた本が、角川文庫に入るケースがいくつか目に付いた。たとえば、北村薫さんの『冬のオペラ』や高橋克彦さんの『ドールズ』などだ。こんなドル箱作家の作品を手放してしまうというのは、裏に何か事情があるのだろうか? ちょっと不思…

女性にこそ”荒ぶる魂”がある

Kー1が始まった頃、格闘技大好きの友人に勧められて、何度かテレビで見たことはあった。確かに、異種格闘技の迫力ある対戦は、あまり格闘技に興味のなかったわたしのような者にも、面白かった。ボクシングは、子供の頃、父が世界タイトルマッチをテレビで見…

女性にこそ”荒ぶる魂”がある

Kー1が始まった頃、格闘技大好きの友人に勧められて、何度かテレビで見たことはあった。確かに、異種格闘技の迫力ある対戦は、あまり格闘技に興味のなかったわたしのような者にも、面白かった。ボクシングは、子供の頃、父が世界タイトルマッチをテレビで見…

古本屋が主人公ならではの『ドールズ』(1)

最近、中公文庫に入っていた本が、角川文庫に入るケースがいくつか目に付いた。たとえば、北村薫さんの『冬のオペラ』や高橋克彦さんの『ドールズ』などだ。こんなドル箱作家の作品を手放してしまうというのは、裏に何か事情があるのだろうか? ちょっと不思…

古本屋が主人公ならではの『ドールズ』(2)

浮世絵モノですでにその片鱗をあらわしていた、高橋さんの博識と綿密な調査力が、見事にこの作品にも活かされていて、ともすれば、単なるおどろおどろしい話で終わってしまいそうな「生まれ変わり」の物語に、リアルさを加えている。特に、主人公の風俗関係…